グエン・サード・ラインフォードの名シーンやサイコガンダムとの関係

グエン・サード・ラインフォードは「∀ガンダム」に登場するキャラクターです。

グエンといえば、地球におけるイングレッサ地方の御曹司で、政治家としても優秀な人物ですが、ファンの間でよく語られているのが主人公ロランへの「少年愛」です。ガンダムシリーズでも珍しい、このグエンの異常なまでの「少年愛」についてや、名セリフ&ゲーム作品等で登場するときの「サイコガンダム」との関係について紹介していきます。

名シーンや名セリフ

「そうだねえ、彼はローラのほうが似合うだろ」

「ローラはなんで私の傍にいようとしないのだ?私は、私は、ローラ…」

「降伏するんだローラ。そうすれば、私から閣下にとりなしてあげる」

「今の私にできるのは、愛するローラの勝利を願うことだけです」

グエンという人物について

グエンはイングレッサ地方を治めているラインフォード家の御曹司であり、弱冠19歳で「イングレッサ・ミリシャ」の中心的人物になって、地球の産業革命を目指します。政治的な才能は若さに見合わないほど優秀なものがありますが、自分の野心のために他人を平然と利用するような冷酷さも持っています。

「∀ガンダム」世界の地球は、19世紀のヨーロッパ文明をモデルにしている舞台設定で、どこか牧歌的・穏やかな情景が多いのが特徴的ですが、これは地球の文明が後述の「黒歴史」最後の大災害から一度大きく衰退し、そこから数千年という時間をかけてまた産業革命直前のころまで復興してきたという設定があるためです。

「∀ガンダム」のストーリーが開始する前から月のムーンレィスと連絡を重ねていて、ムーンレィスと開戦した後は「ミリシャ」を率い月側と交渉をしていきます。その途中でコレン・ナンダーたちの襲撃を受けてイングレッサ首都のノックスが崩壊し、一時失脚するものの、婚約者であるリリ・ボルジャーノたちの手助けもあって復権を果たします。

その後はウィルゲムに乗って月に向かいますが、ここでディアナ・ソレルから見せられた「黒歴史」を知って、野望を燃え上がらせます。

「黒歴史」とは、太古に封印されたガンダム世界の宇宙戦争の歴史であり、これはガンダムシリーズすべての物語が含まれます。以前のガンダムシリーズだけでなく、異なる世界の作品だった「機動武闘伝Gガンダム」「新機動戦記ガンダムW」「機動新世紀ガンダムX」の時代も含まれるといわれています。

「黒歴史」の資料を盗んで、ロランと最後の戦いをするギム・ギンガナムと手を組み地球の支配権掌握を目論みます。

しかし、最終決戦において傍観の立場を取ったためギンガナムの怒りを買って、ウィルゲムがターンXに攻撃され飛行不能となり、ミハエル・ゲルンたちなどの部下にも見切られることになります。

戦いの後、ウィルゲムの不時着地の近くにいたメリーベル・ガジットを助け出し、いっしょにガリア大陸へ向かったというものの、その後は消息不明です。

グエンは「∀ガンダム」のストーリーにおいて、最初から最後までいろいろな形で活躍する人物です。ロランが地球に降りてきてコヨーテに襲われているところを飛行船から銃で助けたのもグエンでした。

冷静沈着で知的なセリフを語る好青年ですが、政治家として上記のように野心を持っていたので、ロランの一方的な味方というわけではないものの、完全な敵というわけでもなく、どこか憎めないキャラクターです。

異常なまでのロランへの少年愛

グエンといえば、やはり「ロランへの愛情」を抜きにしては語れないでしょう。愛情といえば異性に対して示すものが一般的ですが、グエンとロランは同性で、しかもロランは少年です。ということで、グエンについてはロランへの「少年愛」ということがよく語られています。

ネットの∀ガンダム好きの間では、ネタになることも多々あるようです。

ロランの女性のような容姿が好きなのか、純朴な性格に惹かれたのか不明ですが、コヨーテから助けて以来、ロランに対して執拗な好意を示し続けていました。

さらに、ロランはグエンの政治的な提案によって女装します。このときの名前は「ローラ・ローラ」ですが、グエンはロランが「ローラ・ローラ」になる前からロランをローラと呼んでいました。

なぜロランをローラと呼ぶのかと聞かれたグエンは、「そうだねえ、彼はローラのほうが似合うだろ」というネタ的な名セリフを残しています。

ちなみに、小説版でこの理由について述べられているので、興味のある人は一読してみてはいかがでしょうか?

後にギンガナムと組んだときには、ロランだけは自分で勧誘したりと、ロランへの情熱は常に持っていました。

どうしてここまでロランに好意を寄せていたのかは劇中で語られませんでしたが、ロランに対する一途な愛情はホモセクシャル、またはプラトニックラブとさえ言えるものでありました。

ただ、黒歴史を見つめてなお人類を思うロランは、思想の違いによってグエンの誘いには乗りませんでした。

グエンは、ロランに対しての愛情ばかりが注目されますが、女性の婚約者もいる紳士のため、女性に敬意をもって接するフェミニストでもありました。

マンガ版では最後にロランと和解して、「彼は私のローラではない」ことを潔く理解し、姿を消しています。

グエンとサイコガンダム

グエンは∀ガンダムのほかのキャラクターと同じく、「スーパーロボット大戦」シリーズのようなゲーム作品にも登場しています。しかし、あのグエンがモビルスーツに乗る?と思う人もいるでしょう。

佐藤茂氏の小説版や「∀ガンダム」のゲーム作品では、「ブラックドール」という名前の「サイコガンダム」が登場して、これにグエンが搭乗しているのをご存知でしょうか?幾つかのゲーム作品に登場していますが、アニメのように途中で裏切るケースが多くなっています。

そのブラックドール/サイコガンダムに搭乗し、なんとパイロットとして戦うといったケースもあります。「スーパーロボット大戦Z」では、「黒歴史」を見て「アムロ/シャアの私闘によって地球が滅んだ」と発言し、アムロやシャアを批判しています。

なぜグエンがサイコガンダムに?といえば、やはりあやしい「少年愛」=「サイコ」からきているのでしょうか?